2022年6月27日月曜日

SQL-Server2014SP3のアップデート障害対策

 弥生のネットワーク版にはMSのSQL-Serverが同梱されていて通常はYAYOIのインスタンスで稼働するよう導入カスタマイズされています。

サーバーにインストールする際には提供されている同梱版で作業するのが普通なので以前導入設定した際にはWindowsServer2019にSQL-Server2014SP2の組み合わせになっていました、最近弥生をver22にアップデートする必要が生じたためダウンロードしたものでアプリケーションは更新したのですが起動すると下記のメッセージが出力されました


「SQL-Server2014SP2はサポート終了なのでSP3以降にバージョンアップして下さい」


通常こういった場合の規定作業としてはMSからSP3の更新パッケージを入手してアップデートするので私も同様に作業をしたのですが何故か更新終了時にエラーを吐いてしまいSQL-Serverそのものが機能しなくなる事態に陥りました、幸い作業前に環境を丸ごとバックアップしていたのでそれを戻して顧客業務の障害には至りませんでしたがエラー情報を元にネット検索をしてみても同様のケースは殆ど見受けられません

2014自体もう古いからと言うこともあるのでしょうが同様の障害情報があまり無いと対策のとりようが無く一部にあったものもレジストリが破損していた事に起因するとの内容であまり参考にはならなかった状態です、仕方ないので内容について弥生に問い合わせると回答としてやはり同様の報告が無く支援しにくいとの事でした

SP2のまま完全サポートが終わる2年後まで放置してよいか弥生側に相談すると現行のver22にはSQL-Server2017が同梱されているので2014を放棄してバージョンアップしてみてはどうかとのアドバイス、運用中のデータベースバックアップが弥生アプリ側にて簡単にバックアップリストアが可能との事なのでその提案に沿って作業を進めることにしました。


顧客に送付されていたSQL-Server2017を導入前にOSを含め既存環境とデータベース単体のバックアップを外部に取り旧SQL-Server2014をアンインストール、これ時点でエラーを吐かれるとサーバOSの再インストールからやり直す必要があったので安堵し再起動後に2017をインストールするとこちらも問題なくすんなり済みベータベース復元まで完了

ここまでくればクライアントからの接続評価をして問題無ければ完了となります、しかしクライアントのアプリ起動時に明らかにサーバへの接続待機が生じ1分程反応が止まりその後接続されます。 この現象はサーバのSQLBrowserへのアクセスがセキュリティ制限されている場合に生じるのでESETの設定を見直しIDS除外をしたのですがそれでも改善されません

丁度ESETのVerupもあったのでそちらもアンインストールして新バージョンを入れて再度環境設定をしてみますが状況が変わりません、念のためFirewallを見てみるとこちらは旧SQL-Server2014の設定値のままになっていてどうやらそれが原因だったようです、該当項目をSQL-Server2017の値に変更すると問題は解決し基本動作に問題はなくなりました

今回2014の障害原因は不明のままでしたがESETとFirewallの管理同期も当てにならない事が分かったので良しとします


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