Windows8はWindowsXPやWindows7の頃に比べるとOSのインストール時にメールクライアント等のシステムパッケージが分離されたのでインストールに掛かる時間は大幅に短縮されました。
短縮されたと言っても後に行うWindowsUpdateや個々のアプリケーションのインストール調整はいつものように手間隙が掛かります。 PCの移行等である程度環境の構築が終わるとシステムの復旧がしやすいようにHDDを丸ごとイメージバックアップしたり、SSDに環境を移すといったことも行うケースがありますよね
こうした作業を手助けしてくれる無料ツールが世の中には沢山ある訳ですが、それぞれに一長一短があり利用する場合にはニーズを満たしているか検証が必要です。 一般的なものは起動したWindows上にインストールして運用するタイプでシャドウコピーを利用したオンラインクローンが可能です。
SYSPREPによりパッケージングイメージを構築する場合、処理を行ったあとはWindowsをシャットダウンするのが一般的です。 次回再起動時にSIDや他に初期化が必要なものを再構築してくれる訳ですが、同一構成のPCを大量展開する場合にはこのSYSPREP完了後のイメージをクローンする必要があります
多くのツールは主にWindows上でオンラインでのクローンを主体に構成されているので、この場合専用の起動メディアを有するツールが必要になります。 BIOSやMBR形式のディスク管理の場合はLinuxベースやWindowsPEベースの起動メディアを有するものが結構ありますがUEFIモードにまで対応したものはあまり見かけません。
パッケージ化されたHDDやSSDをPCから切り離して別に稼動するPC上で2台のクローンを行うのは比較的容易ですが、該当のPC設備だけしか無い環境だとこの辺りがネックになります。 最近作業をしたNUCはWindowsをUEFIモードでセットアップすると他の起動メディアも同じUEFIモードにしないと実装されているディスクはツールから認識できません。
ツールの多くはWindowsPEやLinuxもBIOSモードとUEFIモードそれぞれに起動メディアを作成する機能を有していましたがUSBメディアでUEFI+GPTの環境で起動して単純クローンを実現できるものは無かったようです(もちろん無料ツールの枠内ですが)
「クローン元ディスク」「クローン先ディスク」「UEFI起動メディア」これら全てが対象PCのコールドスタートで処理と完結ができる構成が望ましかったのですが色々テストしてみると上手くいかず結局「Paragon Backup & Recouvery 2014 Free」を使ってディスク全体をイメージファイルとしてUSB接続ディスクにイメージ退避させ、それを使って新たなPCにリストアするという手法で落ち着きました。 このソフトにはリカバリーイメージビルダーがありWindowsPEとLinuxベースのUEFI版とBIOS版が作成可能です、今回のテストではLinuxベースのUEFI版が問題無く機能しました。 他の起動メディアは試しましたが上手く行きませんでした。
単純クローンの手間からすれば一工程増えますが、サイズや構成が異なるHDDやSSDでもこれならイメージ復元時に調整されるためGPT形式のディスクでも大丈夫のようです。 同一ディスクに対してバックアップしたものを復元する場合は当たり前ですが構成自体に変更が無いので殆どのソフトがGPT形式の制限を受けません。
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