2022年8月12日金曜日

アプリケーションへのアクセス権限がありません(dbMagic)

 最近殆ど見かけなくなった開発システムにdbMagicというAPIがあります、元々Dos時代にイスラエルのソフトウェア企業が提供した開発ソフトで非常にシンプルながらよくできた優秀なイベント志向ルーチンで稼働できネットワークにも対応していた事からそこそこ拡販もされたのですが

Windows時代になりIPXからTCP/IP通信が主流となりDBシステムもRDBへと移行が進む中でどちらかというとコアなISAMデータセットのシステムは旧世代になったのは否めません、ゲートウェイを使用して各種RDBにも接続運用はできるようになっていましたが後発の開発ソフトが乱立する中であまり目立たない名前になってしまいました

私はこのソフトで開発された基幹システムをもつユーザーの保守管理もさせて頂いていて既に20年以上も経過しているシステムでありながら最新のWindows環境下でも問題無く運用できるように仮想化で安定且つ快適な環境を構築してサポートしています

そんなお客様で先日朝に突然アプリ起動時に「アプリケーションへのアクセス権限がありません」という見慣れないメッセージが出て使用できないと報告がありました、私も長年の運用経験で殆ど記憶にないメッセージと症状でしたので何が起きたのか原因究明に少し手間取りました


DBシステムやアプリ運用には大抵ライセンスや使用権限がありそれらには付与数や期限がある事が多いです、買取ライセンスの場合通常は永年使用が一般的なので期限切れは考えにくいのですがメッセージ内容からすると色々と思う事があるので念のため日次バックアップの旧世代環境で動作確認をすると問題なく起動します。 そうなると現行環境の一部に何かしらのトラブルが起きている可能性が高いですが対象ファイルがどれに当たるのかが特定できないと対処できません

ファイルの更新情報から直近1日のものを絞り込んでみましたが思い当たるものは無く、そうなると環境系ファイルの一部に破損がある可能性が出てきます。 ユーザーがアクセス可能なサーバ上の共有フォルダに一元管理されていたユーザー権限ファイルに破損があったようで前日のファイルと比較してもサイズが異なり更新対象のファイルでは無いので差があること自体不自然です。 該当ファイルをリネームして保存し新たにコピーしたもので起動すると無事に起動するようになりました、何が原因での破損なのかが不明なのは少し不安がありますが顧客に確認すると前日にフリーズした端末があり強制終了したとの事なのでたまたまその端末が掴んでいた可能性が高いようです。


何はなくともバックアップは重要と言うことですね


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