XP世代等の古いPCから新しいPCに環境移行をする場合、これは既存のハードウェアを再利用するケースや新たに設備を手配して環境を構築するケースのどちらであっても古い環境が並行して稼動できると非常に便利な面があります。
特に多くのソフトを導入しているユーザーの場合は個々のソフト移行は容易ではありません。 最近は既存の環境をそのまま仮想化するためのツールがメジャーになったお陰で古い環境をイメージバックアップする事が容易になりました。
しかしユーザーが利用するPCはハードウェア購入時にOEMインストールされたOSを使用している場合が多く、これをそのまま仮想化して移行する場合にはライセンスと認証の問題が出てきます。
メモリーやディスク等一部の環境変更はOSに対する認証要求は発生しませんが、仮想化した場合は移行先に展開するとライセンスの再認証が必要になります。 この認証システムは少し厄介な事にウィンドウズの起動プロセスで割り込みが掛かるため通常のデスクトップへのアクセスができません、つまり移行先のPCで重要なデータを取り出そうとしてもファイルにアクセスできない事になります。
アプリケーションに依存しないデータであれば仮想システム側で対象ディスクをセカンダリにマウントする事で内部データにアクセスは可能となりますが、アプリを起動してそこからデータのエクスポートや編集確認をしたい場合はどうしても古いシステムを起動する必要性が出てきます。
整理してみると以下のような感じです
○ 内部データへのアクセスはセカンダリマウントで可能
○ セーフモードでの起動は可能
○ セーフモード+ネットワークでの起動は不可
○ OEMライセンスは再認証は出来ない
以上の事からセカンダリでマウントして必要なツールをセットし、スタンドアロン環境で調整するのが一番無難な解決方法ですね。
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